タマリロ(学名:Solanum betaceum、英語:Tamarillo)は、ナス科ナス属の植物。また、その果実のこと。常緑小木で、果実は食用として利用される。トマトに近縁で、ツリートマト、木立ちトマトの別名を持つ。
樹高は最大で6mほどになる。若木は根張りが浅く、風や降霜の影響を受けやすい為、栽培には支柱やマルチングを必要とする。樹齢2年で結果する。果実は約2-8cmで、パッションフルーツとトマトとキウィフルーツの中間のピリッとした味と評される。
原産地では1本の木で1家族の3か月間の収穫が出来るとされる。状態が良ければ、1年で66kgもの収穫が見込めるという。ある程度の成長の後、片側の根を切って木を傾け、主幹を切って横枝を出させることで収量を増やす。
南米のアンデス山脈周辺、ペルー、エクアドル、ボリビア、コロンビア、チリなどに広く分布する。
ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル、ベネズエラ、インドネシア、ケニア、ポルトガル、アメリカなどで栽培されている。特にニュージーランドとポルトガルでは商業栽培が進み、輸出も行っている。オーストラリアにおいては1970年代から一部で知られていたが、本格的な栽培は1996年に開始された。 ...