大風子油(だいふうしゆ 英語:Chaulmoogra oil、Hydnocarpus oil)。アカリア科(旧イイギリ科)のガマハダダイフウシ(英語:Chaulmoogra, 学名: Hydnocarpus wightianus)の種子から作った油脂。古くからハンセン病の治療に使われたが、グルコスルホンナトリウムなどスルフォン剤系のハンセン病に対する有効性が発見されてから、使われなくなった。
大風子油(だいふうしゆ)は、イイギリ科Hydnocarpus属(APG植物分類体系ではアカリア科に移動)に属する何種類かの植物の種子である大風子 (Hydnocarpus anthelminticus ダイフウシ(ノキ)) の種皮を除いてから圧搾して得た脂肪油である。これは,常温では半固体状( semi-solid )で強い匂はない。ガスクロマトグラフィーを行うと次の物質を示す。不飽和環状脂肪酸,すなわちヒドノカルピン酸 (英語:hydnocarpic acid)、チャウルムーグリン酸(英語:chaulmoogric acid)、ゴーリック酸(英語:gorlic acid)と、少量のパルミチン酸などの混合物のグリセリンエステルである。 ...