エリカ属(エリカぞく、学名:Erica)とはツツジ科の植物の属のひとつ。700種類以上の種があり、その大部分は南アフリカ原産で、残りの70種程度がアフリカの他の地域や地中海地方、ヨーロッパ原産である。誕生花は1月13日、9月17日、11月25日など
常緑性の木本で、低木になるものから小高木になるものまである。樹高はほとんどが1m以下と低いが、一部には5mを越えるものがある。多く枝を出し、葉を輪生状につける。3輪生のものと6輪生のものがほとんどで、一部に4輪生のものがあるが、いずれにしても他のツツジ科のものにはあまり見られない特徴となっており、花がなくても判別可能である。葉の形は針状から線状と細くなっており、長さも小さく、両側の縁が裏側に巻いているものもよくある。
花は茎の先端か葉腋から出て、単独に生じるもの、穂状、総状、散形状などの花序を成すものがあり、個々の花はぶら下がって俯くものが多い。葉が花より短いものが多く、そのために花がよく目立つ。萼片は4裂していて短く、花冠も先端は4裂している。この点、同じ科でよく似た花を着けるアセビやドウダンツツジで5裂であるのとはっきり異なっている。花冠の形は筒状、釣り鐘状、壺状などの形を取り、色は白、淡い紅、紅紫、黄色、緑など多様である。またこの花冠は宿在性で、つまり開花が終わってもそのまま残る。雄しべは通常は8個で、雌しべは1つだけあって花柱は1個、子房上位。果実は蒴果で多数の種子を含んでいる。 ...