ワルナスビ(悪茄子、学名:Solanum carolinense)はナス科の多年草。日本も含め世界的に帰化している外来種である。
アメリカ合衆国南東部(カロライナ周辺)の原産。ヨーロッパ、アジア、オセアニアに移入分布する。
茎や葉に鋭いとげが多い。種子が家畜の糞などに混じって広がり、垂直および水平に広がる地下茎を張ってよく繁茂する。耕耘機などですきこむと、切れた地下茎の一つ一つから芽が出てかえって増殖してしまう。また除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しい。
花は白または淡青色で同科のナスやジャガイモに似ており、春から秋まで咲き続ける。果実は球形で黄色く熟しプチトマトに似るが、全草がソラニンを含み有毒であるため食用にはできず、家畜が食べると場合によっては中毒死することがある。また見た目には美味しそうに見える果実でもあるため子供などがプチトマトなどと勘違いして口にしてしまう危険性も高い。
和名は、これらのたちが悪い生態により付けられた。英語でも「Apple of Sodom(ソドムのリンゴ)」、「Devil's tomato (悪魔のトマト)」などの悪名で呼ばれている。雑草ではあるが花言葉もつけられており「悪戯」が花言葉であるが現実の害や性質の悪さからすれば悪戯どころでは済まない現状(下記、外来種問題参照)があり、この花言葉はむしろ手加減されてるとさえ言える。+= ...