サルビア・ディビノラム(学名Salvia divinorum)は、メキシコ合衆国のシエラマサテカに自生する、シソ科アキギリ属に属する多年草であり、これに含まれる成分サルビノリンAが幻覚作用を有する。この成分の含有は通常のサルビアとは異なる。カタカナに表記の揺れがありディヴィノルム、ディビノルムとも言うが、法令上は最初に示したとおりである。
20世紀中ごろに、原住民のマサテコ族によるシャーマニズムの研究の際に発見された。
2020年現在、日本において医薬品医療機器等法に基づく指定薬物に指定されているのは、「直ちに人の身体に使用可能な形状の」サルビア・ディビノラム自体および主成分のサルビノリンAである。国際的に厳しく規制されているものではなく、向精神薬に関する条約の管理下にはない。
原産地はメキシコ合衆国オアハカ州シエラマサテカであり、標高300mから1800mの山峡やその他の湿潤な範囲といった、ごく限られた地域でしか生育していない。草丈は1m以上 に達し、葉は先端がとがった卵型で鋸歯があり、葉長は15cmに達する。中空で角型の茎をもち、花は紫色の萼を伴った白色のS字状、形態は総状花序である。 ...