キバナアキギリは、シソ科アキギリ属に分類される多年生、草本の植物。学名はSalvia nipponica Miq.。
別名はコトジソウ。本州から九州の山の木陰に生える。
茎は四角形の断面で、その根本はやや横に這い、高さ 20 - 40 cm になる。茎や花序にはシナノアキギリ (S. koyamae Makino) と異なり腺毛がない。
葉の葉柄は長く、葉身は3角状ほこ形で基部が横に張り出す。
開花期は 8 - 10 月で、花穂は 10 - 20 cm の長さとなり、花冠は長さ 2.5 - 3.5 cm で淡黄色、唇形となる。雄蕊は 2本で不完全(不稔)葯でつながる。花筒の雄蕊にはもぐりこんだ昆虫の背に花粉を付ける構造がある。
佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎 他『日本の野生植物 草本III合弁花』平凡社、1999年。ISBN 4-582-53503-8。
米倉浩司・梶田忠 (2003-) YList:キバナアキギリ 2011年8月12日閲覧。
Flora of China 2011年8月14日閲覧。