オオチゴユリ(大稚児百合、学名:Disporum viridescens)はユリ科チゴユリ属の多年草 。別名、アオチゴユリ。チゴユリ属は、新しいAPG植物分類体系ではイヌサフラン科に分類される。
地下の根茎は横にはい、群生する。茎は高さ40-70cmになり、上部でよく分枝する。葉は互生し、葉身は長楕円形で、長さは6-8cmになる。
花期は5-6月。花は枝の先につき、下向きに咲く。花被片は6個あり、白色でやや緑色を帯びる。子房は球形で、子房と花柱は同じ長さ。雄蕊は6個あり、花糸と葯も同じ長さとなる。果実は球形の液果となり、黒色に熟す。
和名の由来は、同属のチゴユリ (稚児百合)に似るが、花が大きく茎も高いことによる。
日本では、北海道、本州の北部・関東地方・中部地方に分布し、山地の林内に生育する。国外では、朝鮮、中国(東北地方)、ウスリーに分布する。
佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本I単子葉類』、1982年、平凡社
門田裕一監修、永田芳男写真、畔上能力編『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』、2013年、山と溪谷社
米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG ...