カジイチゴ(構苺、梶苺、Rubus trifidus)は、バラ科キイチゴ属に属する植物。
キイチゴの中でも大きく、2〜3mと人の身長を安易に越す。暖かい季候を好み、北の分布地では雪の少ない太平洋側で多く見られる。キイチゴ類では珍しく、棘はないが株が小さい時はつく場合がある。和名のとおり、葉は梶の木に似る。
茎は若草色、又は赤褐色で太くなると木質化する。キイチゴ属では珍しく、棘を持たない。だが株が小さい時は棘が生える場合がある。枝分かれはさほど激しくなく、剪定しなければ一本の木のように生えるときがある。だが、地下茎(シュート)を伸ばしてあちこちから芽を出すため一度増えると駆除は手間がかかる。
葉は緑色で大きく、15センチ以上はある。光沢があり、無毛。
実はオレンジ色の集合果をつけ、木イチゴの中では大型。上を向いてつく。一粒一粒はクマイチゴのような尖ったしずく型をする。
根は張りが浅い。だがサッカーと呼ばれる地下茎を伸ばしており、その株が光に当たっていなくても育つことができる。