イタリアカサマツ (学名:Pinus pinea)、英名としてEuropean nut pine, Italian stone pine, umbrella pine, parasol pineは、マツ科マツ属のPineae 亜節の常緑高木。成木になると傘状の外観になるのが特徴。実は食用となる。
原産は地中海沿岸で、ヨーロッパ南部 、イスラエル 、レバノンとシリアなどにも自生する。北アフリカやカナリア諸島や南アフリカおよびニューサウスウェールズ州にも移入されている。中でも北アフリカへの移入は、数千年前とされる。松の実が食用となるので、紀元前より栽培されていたが、園芸目的で公園や庭園にも植えられるようになった。王立園芸協会のガーデン・メリット賞を受賞している。ホームセンターで、全長15cmほどの苗木が園芸用に販売されているが、本来は非常に大きく育つ樹種である。老木になると途中の枝が失われ、先端の枝のみが茂り傘状となる。umbrella pine, parasol pineの別名はその成長した老木の外観に因る。なおコウヤマキの英名が「Japanese Umbrella-pine」であるが、本種とは無関係である。 ...