モンタナマツ(学名:Pinus mugo)は、ピレネー山脈、アルプス山脈、エルツ山地、カルパティア山脈、北アペニン山脈、バルカン半島の山の標高1,000mから2,200mの高地に生育するマツである。北限のドイツやポーランドでは200m、南限のブルガリアやピレネー山脈では2,700mで見られることもある。ムゴマツやスイスコウザンマツ、スイスミヤママツとも言う。
P. mugo subsp. mugo - アルプス山脈の南東部やバルカン半島等、分布範囲の東域や南域で見られる。約3-6mと背の低い低木で、複数の幹からなる対称形の円錐状に育つ。P. mugo subsp. uncinata - ピレネー山脈北東部やポーランド等、分布範囲の西域や北域で見られる。約20mと背が高く、1本の幹からなる非対称形の円錐状に育つ。
西アルプスや北カルパティアでは、2つの亜種は広範に交雑して交雑種 rotundata を作る。西部のものを Pinus uncinata という別種に、北部のものをP. mugo var. rostrata という変種と分類する植物学者もいる。
どちらの亜種も濃緑色の針のような3-7cmの対の葉を付ける。松かさは2.5-5.5cmの茶色で、subsp. ...