ヨーロッパナラ(欧州楢、Quercus robur )はヨーロッパから小アジア、カフカース、北アフリカの一部に原生する広葉樹である。学名はラテン語で「硬い楢」を意味する。英名 'Pedunculate Oak' は花梗のあるオークの意。
コナラ属の基準種である。また英語で 'Oak' と言えばこの種である。ホワイトオーク節 (section Quercus) に属す。イタリア (Q. brutia Tenore) 、東南ヨーロッパ (Q. pedunculiflora K. Koch) 、小アジアとコーカサス (Q. haas Kotschy) に分布するものは別種とみなされることもある。
大きな落葉樹で25〜35m(40mに達することも)の高さを持ち、切れ込みのある殆ど無柄の(短い主軸のある)葉は長さ7〜14cm。開花は春の中頃であり、同年の秋に果実(いわゆるドングリ)が熟す。ドングリは長径2〜2.5cmあり、3〜7cmの柄一つから1〜4個生る。
ごつごつとした大きく広がった枝の長命な樹木である。自然に数世紀を生きるものの、最古級の木々の多くはその木の健康にするとまではいかないまでも潜在的寿命を延ばすための枝打ちがなされている。ヨーロッパナラの最高齢はリトアニアのスタルムジェー ...