イチイガシ(一位樫、学名:Quercus gilva)はブナ科コナラ属の常緑高木。(シノニム:Cyclobalanopsis gilva)
本州(関東以西の太平洋側)・四国・九州・済州島・台湾・中国に分布する。神社に植栽されることが多く、特に奈良公園で多く見られる。
大きいものは高さ30mに達する。樹皮は黒っぽい灰色、非揃いに剥がれ落ちる。葉は倒非針形から広倒非針形、先端が急に尖り、縁は半ばから先端にかけて鋭い鋸歯が並ぶ。葉はやや硬く、若いうちはその表面に細かい毛を密生、後に無毛となり深緑になる。また、裏面は一面に黄褐色の星状毛を密布する。雌雄同株で4・5月頃に開花する。
カシ類では例外的に果実をあく抜きせずに食べることができる。また木材は、建築材、器具材として使われる。和歌山県ではごく限られた地点に点在するのみであるが、遺跡からは木材がよく出土することから、かつてはもっと広く分布していたものと考えられ、人為的な利用によって減少したと見られる。
大村のイチイガシ天然林 長崎県大村市雄ケ原町1782番地1都道府県指定
宮崎県 : 綾のイチイガシ - 宮崎県東諸県郡綾町
福岡県 : 木井神社のイチイガシ ...