エドヒガン(江戸彼岸、学名:Cerasus itosakura (Sieb.) Masam. & Suzuki f. ascendens (Makino) H.Ohba & H.Ikeda(シノニム:Prunus pendula Maxim. var. ascendens Makino; Cerasus spachiana Lav. ex Otto f. ascendens (Makino) H.Ohba)は、バラ科サクラ属のサクラ。日本に自生する10もしくは11種あるサクラ属の基本野生種の一つ。彼岸ごろに花を咲かせることからヒガンザクラ(彼岸桜)、葉より先に花を咲かせることから「葉(歯)がない」との言葉遊びからウバザクラ(姥桜)の通称もある。
樹高は30mを超える高木で樹形は傘上。一重咲きの小輪の花を咲かせ花色は淡紅色。葉は楕円形で長辺が5-10cm。花柱基部、小花柄、葉柄などに毛が多く、がく筒が丸く膨らむつぼ形である。東京での花期は名前の通り春の彼岸ごろの3月中旬でソメイヨシノより早い。葉が展開するより先に大量の小輪の花が咲くため見栄えが華やかであることが特徴であり、この大量の花が葉が展開するより先に咲く特徴がソメイヨシノやシダレザクラやヤエベニシダレに受け継がれている。 ...